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ボベスパ指数(ブラジル株価)のチャートと時系列データブラジルは、新興国の中でも特に成長性が有望な『BRICs』の一角を占めています。2億人近い人口を誇り、2014年のサッカーワールドカップや、2016年のリオデジャネイロオリンピックなど、巨大な国威発揚イベントを控えています。2000年代後半より、海外からの投資が盛んになりすぎて、通貨=レアルが高騰した為、ブラジル政府が数度に渡って、海外からの投資に対する税金を増やす措置を執ったほどです。 以下は、そんな有望国家であるブラジルの、平均株価指数である「ボベスパ指数」のチャートです。また、時系列データはこちらです⇒ボベスパ指数月次時系列(エクセル形式)。
ボベスパ指数のチャートを見ると、1997年頃にいびつな暴落があります。これは、1997年3月に指数の調整が行われ、単位が10分の1に切り下げられたことが理由です。単に指数の大きさが変わっただけで、各銘柄の株価自体は変わっていません。
この指数調整の理由は、ブラジルでは80年代後半よりハイパーインフレが起きており、数度に渡ってデノミ(※注1)が行われたためです。実はボベスパ指数は、上記チャートに表示されていない80年代より、指数の算出は行われていますが、ハイパーインフレに伴い、指数の単位も大きくなりすぎていました。そして1990年〜94年にかけて6度、そして97年に一度、指数単位もデノミを行ったのです。 1999年にブラジルはインフレターゲットを導入しました。その成果で、2000年代に入ってからブラジルのインフレ率は、概ね1桁で安定してきており、ボベスパ指数の数値もいびつなものでは無くなりました。 ◆関連サイト◆ ※注1;デノミとは、インフレが高くなりすぎた場合に、通貨の単位を切り下げる処置のこと。しかしデノミを行うと、国民の資産が激減してしまうので、通貨の信用が更に失墜し、ハイパーインフレが持続するリスクもあります。 |
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